きれいなランニングフォームが身に付く秘訣はウィンドスプリント

長い距離を走るランニングでは、その時間、腕振りや姿勢やストライドなど意識をしながら走ります。意識することは大事なのですが、意識しすぎると動きが小さくなり窮屈になってしまいます。

 

そんな時はどうしたらよいと思いますか?

 

とてもシンプルですが、思いっきり走ってみることが有効です。その走り方をウィンドスプリントといい、トップレベルの選手もウォーミングアップやランニングフォーム改善に取り入れています。その名の通り、風を切って疾走するようなイメージで走ります。

 

今回は、ウィンドスプリントについてお伝えしたいと思います。

 

ウィンドスプリントのやり方ですが、全速力の80%くらいの力で50mから150mを2~3本走ります。陸上の世界ではよく「流し」と言われるものです。思いっきり走ってみることとは言いましたが、やはり腕振りや姿勢は大事です。ただ、その意識よりも大きく気持ちよく走るということに意識を向けることが大事です。

 

実施するタイミングですが、ウォーミングアップの最後に行うとカラダの可動域が広がり走りやすくなります。さらに、息が上がるので、酸素を取り込みやすくなり、ランニングスタート時から比較的や速いペースで走っても息が切れにくくなるというメリットがあります。可動域が広がり動きやすくなり、息切れもしにくくなるので、ランニング中のフォームが崩れることなく走り続けることができるようになります。

 

ランニング終了後のクールダウンに行うと、血行が良くなり疲労回復を早める効果があります。さらに、大きな動きをすることで、ランニング中に使っていなかった筋肉にも刺激を入れることができ筋肉のコリを解消することもできます。

 

実施する際の注意点としては、足をなるべく前に出さずに、カラダの真下で着くようにすることです。これは、長距離を走るランニングの時と同じです。カラダより前に足が出てしまうと、足を使って蹴るような走り方になってしまい、フォームが崩れてしまいますし、怪我の原因にもなります。カラダの真下で着いて反発力を得るイメージで実施することが大切です。

 

その他の効果としては、スピードアップが期待できます。インターバル走や坂道ダッシュは負荷が高いのですが、ウィンドスプリントであればご自身で負荷の調整もできるので、もう少しスピードをつけたいなと思い始めたランニング初心者の方のスピード練習には最適なトレーニング方法なのです。

 

普段の練習に少しマンネリを感じたり、仕事が忙しく走る時間がなかなか取れないというサラリーマンの方、普段あまり実施しないこのウィンドスプリントを取り入れて、ランニングフォーム改善やスピードアップ、体力維持を試みてはいかがでしょうか?