ふくらはぎがつらなくなる、足首を使って蹴る走りの直し方

長い距離を走るとふくらはぎがつってしまうという方は、足首を使った蹴る走り方をしています。そもそも、なぜ筋肉がつるのかわかりますか?

 

それは、筋肉を長時間伸び縮みさせるからです。

 

個人差がありますので、同じ回数伸縮してもつらない人はつりません。しかし、伸縮する回数が少なければ、つるリスクも減らすことができます。足首を動かすとふくらはぎが動きますよね。足首を使った蹴る走り方をしているとふくらはぎの伸縮する回数が多くなりつってしまう原因になります。そこで、足首を使わず蹴らない走り方に変える必要があります。

 

足首を使わず蹴らない走り方に変える為には、足首を固定する必要があります。脛に力を入れて足首を90度に固定します。この状態を維持したまま走ればふくらはぎの伸縮が起きないため、つらなくなります。

 

と、言うのは簡単なのですが、なかなか難しいのです。そこで、この状態を維持する為に、テープを使って固定します。伸縮するタイプのテープを10cmに切ったものを4本準備します。足首を90度に固定した状態で、クロスするようにテーピングします。

この状態で蹴るように足首を動かすとテープが引っ張られて痛みが出ると思います。この感覚があるということは、足首を使った蹴る走り方になっているということです。テーピングは、固定をして矯正する役割もありますが、これだけでは走り方は変わりません。

 

そこで、足首を固定する以外に意識するポイントとしては、重心の真下で足を着くということです。その為には前傾姿勢が必要になります。重心よりも前に足を出すということは足首を伸ばして着地する必要があります。それではテープが引っ張られていたいですよね。ふくらはぎも動いてしまうので筋肉の伸縮を減らすことができません。しかし、重心の真下に足を着くことができれば、足首を固定した状態でも痛み無く着くことができます。そして、その反発で進むことができる為、足首を使って蹴ることがなくなるのです。

 

この走り方ができるようになると、つらなくなるだけでなく、スピードもアップするのです。なぜなら、足首が固定できていると重心の真下に足を着いた際、アキレス腱が伸ばされます。その後縮まろうとする際に弾性エネルギーが発生し、推進力が生まれます。

 

足首を固定した状態を定着し、ふくらはぎを強化するのに効果的な練習法が縄跳びです。膝を伸ばし、足首も使わないようにします。頭から足まで一本の棒になったイメージです。

 

最後に

テーピングはあくまでも補助的なアプローチです。

テーピングをしたからと言って変わるわけではなく、構造を理解し意識して行う必要があります。そして、慣れないうちは無理をしないでください。あなたの今の走り方は長い時間かけて作られたものです。マイナスなものはすぐに直したいものですが、焦らず少しづつ、そして長く続けていくことが大切です。

 

仕事でこの作業はなんの為にやっているの?と思うことありますよね。チームメンバーにそのように思わせないようにリーダーは、この問題を解決するためのアプローチとしてこの作業を実施することが必要なのだということを伝えることが大切です。それがわかっているだけで、質が全然変わってきます。また、人は変化を嫌います。今までのやり方を変えることはとても抵抗があることですが、しっかりとした意図が伝われば、素直に受け入れてくれるはずです。

 

走り方も仕事の仕方も、焦らずに少しずついい方向に変えていきましょう。