長い距離を走るためにエネルギーを節約する走り方その①

5kmや10kmの距離であれば周りのランナーより速く走る事ができるのに、それ以上の距離になると息が上がってしまってついていけないという方は、体内の酸素を使い切り、更に呼吸からの酸素供給が追い付いていないという状況です。

 

なぜ、酸素が必要になるかというとエネルギーを生成する必要があるためです。ということは、そのエネルギーが不足すれば、より多くの酸素を使ってエネルギーを生成しなければならないのです。エネルギーが節約できれば、息が上がらずペースも落ちないようになるのです。

 

では、エネルギーを節約するためにはどのように走ればよいと思いますか?

 

それは、ペースを一定にすることです。

例えば、車でアクセルを踏んだり戻したりを繰り返すような操作をすると燃費は悪くなりますよね。それと同じで、スピードを出したり落としたりとペースが乱れるような走り方をするとエネルギーを無駄に消費してしまいます。

 

ペースを一定にするとは、走る際に出す力を一定にするということです。平坦な道で風もない状況であれば、1km毎のラップタイムは一緒になります。ペースを一定にするという感覚がわからない方は、1km毎のラップタイムを確認してみるとよいでしょう。

 

ただ、ラップタイムばかりを意識してしまうと風や坂があるときに同じラップタイムで走ろうとしてしまい、出す力は変動してしまいます。ポイントは「出す力を一定にする」ことです。

 

もし心拍数が計れる時計を持っている方は、心拍数が一定になっているかという確認の仕方もできます。心拍数は強度に比例して多くなりますので、心拍数が一定であれば出す力は一定であるということが言えます。

 

タイムや心拍数が計れる時計がないという方、また走っている最中に頻繁に時計を見るのは大変という方は、ご自身の呼吸と足を着くリズムを感じ取ってみてください。そのリズムが一定であればペースも一定になっているはずです。

 

ペースを一定にすることができるようになると、走れるようになる距離がどんどん伸びていくはずです。後半になると失速してしまう方だけでなく、なかなか距離が伸びないという方も一度ペースを確認してみてはいかがでしょうか?