ウォーミングアップで意識する3つのポイント

ランニングする前にしっかりウォーミングアップできていますか?初めてレッスンに来られた方にお聞きすると正直に「やっていません」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、必ず行うようにしてください。

 

では、なぜウォーミングアップが必要なのかわかりますか?

 

それは、カラダを日常モードから運動モードに切り替える必要があるからです。

 

ケガの予防のためではと思われるかもしれませんが、それは、ひとつの要素にすぎません。例えば、通勤時に履いている革靴でランニングをすると走りにくく速く走れませんよね。そして、無理をして続けることで、靴擦れを起こします。ランニングをする際にはランニングに適したシューズを履きます。それと同じで、カラダもランニングに適したモードにする必要があります。日常モードのままでランニングを行った結果としてケガをしてしまうのです。

 

そこで、今回は、カラダを運動モードに切り替え、ランニング時のパフォーマンスを上げ、ケガを予防するために必要なことを3つのポイントに絞ってお伝えしようと思います。

 

血液循環の切り替え

血液は、日常では脳や内臓に多く流れています。一方で、運動時は筋肉や皮膚に流れていきます。急に走り出すとお腹が痛くなるのは、内臓に流れていた血液が一気に筋肉や皮膚に流れていくためです。大切なことは、徐々に血液の流れを変えていくことです。

 

筋肉の使い方の切り替え

日常での立つ、座る、歩くという行動をする際は、体幹をあまり使いません。しかし、走る際には体幹を使います。カラダの内側から膝や足首や股などの関節を動かす必要がありますので、筋肉を十分に温める必要があります。

 

自律神経の切り替え

自律神経は日常でもストレスを感じているときは交感神経が優位になり、休んでいるときは副交感神経が優位になり切り替わっていますが、運動時は交感神経を優位にする必要があります。運動する前の状態が副交感神経優位であれば、交感神経を優位にさせるための時間が必要になります。

 

最後に

ウォーミングアップは、静的ストレッチではなく動的ストレッチが効果的です。カラダを動かしながらストレッチをすることでカラダを温めることができます。また、運動前に静的ストレッチで筋肉を伸ばしてしまうと、筋肉の弾力が失われ筋力が低下してしまいます。

 

そして、この3つのポイントを抑えることでその動的ストレッチも実施の仕方が変わってきます。仕事をバリバリとこなしてきたばかりであれば、自律神経は運動モードに切り替えやすい状況です。筋肉や血液循環のモード切り替えだけでよいので、カラダを温めることができれば走り出すことが可能です。しかし、寝起きであれば、すべての状態を運動モードに切り替える必要があります。ゆっくりと時間をかけて行っていく必要があります。

 

ウォーミングアップを実施していない、実施していてもなんとなく実施していたという方は、この3つのポイントを意識しながら実施することで、質の良いウォーミングアップを行うことができるようになります。

 

しっかりとアップを行い、ケガなく安心して楽しみながらランニングを行っていきましょう。

 

ラングリットTOPへ

 


足のケガを繰り返すランニング初心者が安心して楽しく継続できるランニングライフを創る

 

ラングリット | 静岡

自信回復ランニングプランナー

古畑 健太