ランニング中に音楽を聴いても良い?

メリットや注意点を解説!

ランニング中の音楽はすがすがしくて気持ちが良いものです。でもただ好きな曲を聴くだけだと、実は損をしているかもしれません。ここではランニング中に音楽を聴くことのメリットや注意点、音楽の選び方などについて詳しく解説していきましょう。ランニングの効率をあげたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.ランニング中に音楽を聴くことのメリット

走っているときに限らず運動中に音楽を聴くことは、その人とって良い影響を与えることが多いのです。ここでは、ランニング中に音楽を聴くことの大きなメリットを3つ解説していきましょう。

1-1.やる気や走ることへの意欲が上がる

音楽を聴きながら走ることでドーパミンが分泌されやすくなるため、集中力が向上し楽しい気持ちになりやすくなります。ドーパミンには常習性があるため、好きな曲は何度も聴きたくなります。そのため、音楽を聴きながら走ることで、継続しやすくなったりモチベーション維持をしやすくなったりする効果があるのです。

1-2.疲労や苦しさを軽減できる

人間はストレスを感じると、ストレスホルモンとよばれるコルチゾールが分泌されます。このコルチゾールは、運動時にも分泌されるのです。運動によってコルチゾールの値が、次第に下がっていきます。結果としてストレスに耐性がつくようになりますが、一時的に身体に負荷がかかることには変わりありません。
音楽を聴きながら走ると運動中のコルチゾールの値を減らしてくれるため、走っているときのストレスを感じにくくしてくれます。そのため、疲労感や走る辛さを軽減してくれる効果があり、時間の経過も早く感じられるようになります。

1-3.ペースメーカーになる

運動中に音楽を聴いていると大脳の働きが次第に抑えられ、小脳が活性化していきます。小脳は、身体のバランスや身体の部位から得られた感覚を基に、力の強さやバランスなどを調節する機能が備わっています。
そのため、音楽を聴きながらランニングをすると、曲のリズムに合った走りのペースに近づいていく効果があります。速いペースで走りたい場合はリズムの速い曲を選ぶと、パフォーマンスが上がりやすくなります。また、LSD中などは高音域でゆらぎのある音楽を聴くことで、副交感神経の働きが高まるのでよりリラックスして走れます。

2.ランニング中の音楽を聴くことの注意点

ランニング中に音楽を聴くことは多くのメリットがある反面、いくつかの注意点が挙げられます。ここではどんな注意点があるのか確認していきましょう。

2-1.正しい走り方への意識が薄れてしまう

とくに初心者の方やランニングに慣れていない方に多い注意点で、音楽を聴くことによって走ることには集中できるものの、正しいランニングフォームへの意識が弱まってしまう恐れもあります。そのため、音楽を聴きながら走るときは正しいランニングフォームを意識しながら走るのがよいでしょう。
ラジオ体操やダンスなどで、しばらくやっていなくても音楽や楽曲を聴けばなんとなく身体が動いてしまうといったように、音楽には動作を音楽に合わせて記憶するという効果があります。この性質を利用して、正しいフォームを意識しながら決まった音楽を再生して走ることで、正しいフォームでのランニングを音楽に合わせて記憶するという方法も考えられます。

2-2.音楽によってはペースが乱れてしまう

ランニング中に聴く音楽によっては、走るペースが速くなりすぎたり遅くなりすぎたりして乱れてしまう恐れがあります。これは先程説明したように、音楽を聴きながらランニングするとその曲のリズムに合わせて動いてしまう性質があるためです。
速いペースで走りたいときにゆったりした曲を聴くとペースダウンしてしまい、ゆっくりしたペースで走りたいときにリズムの早い曲を聴くとペースアップしてしまうことがあります。そのため、走るペースに合わせた選曲が重要になるでしょう。

2-3.事故につながる恐れがある

走行中に音楽を聴くと歩行している人と接触したり、車の音に気が付かずぶつかったりしてしまう恐れがあります。自転車や同じランナーの人が近づいてくる音も聞こえにくくなります。追い越しされる場合にも注意が必要になるなど、およそ同じ道にいる人に対して迷惑をかける可能性があるのです。
そのため、人が多い道や夜道など、接触の危険や安全確認がしにくい場所では、イヤホンを外してランニングするのがマナーといえます。できる限りの安全対策をしていきましょう。幅の広い道や人通りの少ない道を探したり、日が暮れないうちにランニングを済ませたり、進路を変える際には周囲を見渡したりするなどが有効です。

3.ランニング中の音楽で大切なBPMとは?

ランニング中に聴く音楽はBPM(Beat Per Minute)、つまり1分間に刻まれる拍数が重要です。このBPMと自分のピッチがぴったり合うと音楽のリズムとシンクロしたランニングができるようになります。そのため、ペースづくりや心地よいランニングに欠かせない要素となっています。ここでは自分のピッチにあったBPMを見つける方法について、スリーステップで解説していきましょう。

1. 自分の1分間のピッチがどれくらいか測る
2. 音楽のBPMを測る
3. 自分のピッチと近いBPMの音楽を集める

まずBPMと自分のピッチをぴったり合わせる前に、自分のピッチがどれくらいなのかを確認しましょう。自分のピッチを確かめるにはランニング用のアプリで計測するか自分で計測する必要があります。自分で計測する場合、20秒間走った時の歩数を3倍にすることで1分間のピッチが分かるでしょう。
次に、お気に入りの音楽のBPMを測りましょう。音楽のBPMはスマホのアプリやツールを使って調べられます。先程測った自分のピッチに近いものを選びましょう。
そして、自分の1分間にピッチに近い音楽を集めて、ランニング用のプレイリストを作成すれば準備完了です。音楽のリズムとシンクロしたより楽しいランニングができるようになります。

4.まとめ

ランニング中に音楽を聴くことはモチベーションアップやストレス緩和、リズムに合わせたペース管理などさまざまなメリットがあります。一方で、集中しすぎてランニングフォームが乱れてしまう恐れや、周りの人に迷惑をかけたり、自分が怪我をしたりする恐れもあります。状況に応じた使用が重要になるのです。 「ラングリットランニングスクール」では、マンツーマンのレッスンでお客様に走り方の改善方法をお伝えします。現代ではインターネットで走り方などを調べることも可能ですが、実は、ひとりひとり正しい走り方は違うのです。当スクールでは、お客様に合わせた正しい走り方にこだわって指導しております。走り方にお悩みのある方は是非お越しください。