ランニングのタイムを上げたい、長い距離を走れるようになりたい、このように考えることは悪い事ではなく、むしろ向上心があっていいことですし、目標がなければ前に進めません。しかし、その結果を今すぐに出そうとするとうまくいきません。今回は、ランニングだけでなく物事の取り組み方についてお伝えしようと思います。
結果をすぐに出そうとするとうまくいかないワケ
達成したい目標があるという方は、現状の自分の姿に満足しておらず、さらに向上させたいという強い気持ちを持たれているのだと思います。なので、すぐにでも今の姿を変えたいと思っているはずです。しかし、すぐに変化させることは難しく、またすぐに変化したものはまたすぐに変化してしまいます。
代表的なことと言えば、ダイエットです。体重をすぐにでも落としたいと思い、食事制限や運動をします。その結果、体重は落ちると思います。しかし、その後リバウンドをしてしまうのです。
なぜ、リバウンドしてしまうと思いますか?
それは、継続できないからです。今までの生活にないことを急にやろうとすると、始めはやる気があるのでできますが、そのうちに辛くて大変になりやめてしまいます。
もう一つの理由としては、根本的な対策になっていないということが挙げられます。ダイエットとは体重を落とすことですが、筋肉を落としてしまうと代謝が減り太りやすい体質になります。脂肪を落とすことが大切なのですが、脂肪は急には落ちないのです。ダイエットという目的をもう少し具体的にするのであれば、筋肉はそのままで脂肪を落とし、その状態をキープできるようにするということです。このように具体的にすれば、おのずとやるべきことが見えてきて、急に変化させることが難しいということも把握することができるはずです。
結果を出すための取り組み方のポイント
結果を出すためにはまず、長いスパンで考えることが必要です。今日の明日で結果が出るようなことであれば、世の中の全ての人が不安や悩みを持たずに生活できるはずです。なぜなら、考え方や行動を変えた途端に結果が出るからです。
だから、必要なことは、長いスパンで考えて継続するということです。継続するためには、今の自分の生活に無理がない範囲で行えることから始めることが大事になります。その行動の優先順位が上がっていくとおのずと取り組む行動が増えていくはずです。
当スクールの多くの方が、マラソン大会に出たことが無い、または、そもそも出るつもりなんてなく始められた方です。しかし、ランニングを続けていくことで、マラソン大会に出てみようかなと思われる方が8割以上いらっしゃいます。
おそらく、このような方が初めから半年後のマラソン大会で4時間切りを目指したいという思いで始めていたら、練習が大変で続かなくなり、ランニングってキツイ、ツライ、大変なものというイメージがついてしまい、マラソン大会に出場するどころか、ランニングが嫌いになってやらなくなってしまったのではないかと思います。
だから、今の生活に無理がない範囲で長いスパンで考えて継続することが大切になります。
もう一つ必要なことは、本質を考えるということです。マラソン大会で4時間切りを目指したいという場合、これは目標です。しかし、これが目的になってしまっていると失敗します。
マラソン大会で4時間切りが目標の方の場合、体力を付けて健康的な毎日を送るということが目的なはずです。そのため、この目標が達成できると、目的も達成できているということが実感できるのです。さらに、目的が健康的な毎日を送ることなので、ランニングの練習も過度に追い込むことはしないはずです。なぜなら、キツイ、ツライ、大変な練習ばかりを行っていては、常に疲れてしまい気力もなくし、健康的な毎日が送れなくなってしまうからです。
しかし、マラソン大会で4時間切りが目標ではなく目的となっている方の場合は、キツイ、ツライ、大変な練習をしなければ目的が達成できないと頑張りすぎてしまいます。ランニングで必要なことは、有酸素運動でしっかり走ることです。そのためには、キツイ、ツライ、大変な練習は逆効果です。これらの練習をすると無酸素運動の割合が高くなってしまい、有酸素運動の割合が減ってしまうからです。
このように、目標が目的となってしまっていると、達成の為に行っている行動の質が低くなったり、逆効果になってしまうことがあります。
まとめ
誰しもがすぐに結果を出したいと思っています。私自身もそう思っていますし、今回このようなコラムを書いていますが、急な変化を求めるような行動を取ってしまいがちです。しかし、常にこのようなことを考えて見直しを図って行動しています。完璧な人なんていません。なので、始めから常にこのような考え方で行動できる人は稀だと思います。大事なことは、今の自分の状況を客観的に捉えて行動を見直すことだと思います。
私が客観的に自分自身を見るときに意識していることは、その行動は「急いでいるのか?焦っているのか?」です。
急ぐと焦るの違いですが、例えば、あと10分後にバスが来てしまうので、早く家を出なければいけないというときに、焦っていると、何か忘れ物をしたり、戸締りを忘れたり、転んでけがをしてしまったりします。急いでいる場合は、これらが起きにくいです。
急ぐは一つ一つの行動を早く行っているからです。焦るは、バス停まで早く行くことしか考えていないからです。焦る=目標が目的になってしまっているということです。
ランニングに限らず、なかなか目標が達成できない、早く結果を出したいなど行動はしているのに不安や悩みが消えないという方は、今の自分の行動が、焦っていないか確認してみてください。焦っているなという方は、きっと真面目な方なのだと思います。そういう方は一度一呼吸おいて、ゆっくり進んでみてもいいのではないでしょうか?
コツコツと続けることが目標達成への一番の近道です。
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古畑 健太