ランニングで速く走りたい、フルマラソンを完走したい、健康維持のために続けたい、目的は様々ありますがいずれの場合もパフォーマンスを上げていく必要があります。パフォーマンスを上げるにはどうしたらよいかと考えると、ほとんどの方が走り込みの量を増やしたり、練習強度を上げたりとトレーニング方法に目を向けてしまいがちです。
しかし、その前にやるべきことがあるのです。それは、走り方を見直すことです。カラダに負担がかかる走り方のまま、走り込みの量を増やしたり、練習強度を上げてしまうと故障してしまいます。
走り方を見直す際に厄介な問題があります。それは「癖」です。では、なぜ癖が問題になるのかわかりますか?
それは、行動にしてもカラダの動かし方にしても「無意識」で行っていることだからなのです。
以下のことについて、ご自身がどのように行っているのか思い出してみてください。
◆パソコンを使っているときの姿勢
◆自転車の乗り方
◆靴の履き方
パソコンを使っているときの姿勢は猫背なっていませんか?
自転車は左側から乗っていませんか?
どちらの足から履いているか記憶にありますか?
意識して猫背にしている方はいないと思います。
意識して左側から乗っている方はいないと思います。
験担ぎで右足から履くという方もいるかもしれませんが、その方は意識しているから覚えているのです。
このように日常の生活の中での行動やカラダの動かし方のほとんどは無意識で行っているのです。
日常生活で意識することがパフォーマンスアップに繋がる
癖が無意識であるということをご理解いただいたうえで、ランニングの話しに戻します。
ランニングで最も必要なことは「姿勢」です。頭、肩、腰、ひざ、くるぶしが一直線になった姿勢を維持することができると、足への負担が減ります。そうすることで、トレーニングの量や強度を高めることもできるのです。
姿勢の大切さは理解されても、ランニングの時だけ意識して姿勢を整えようとします。しかし、走り終わった後は姿勢を意識することをやめてしまうので、猫背で歩いたりしてしまいます。そのため、なかなかランニングフォームが定着しないのです。これが「癖」が問題になるということなのです。
そこで大切なことは、日常の生活で常に姿勢を意識して行動することです。はじめは意識し続けることは大変かもしれません。しかし、それが習慣化することで徐々に意識しなくても姿勢を維持できるようになります。日常生活での姿勢が整えば、ランニング時の姿勢も自然と整います。ランニング時の姿勢が整えば、姿勢は意識する必要がなくなり、腕振りや足の使い方など他のことを意識することができるようになり、更にパフォーマンスを上げることができるようになるのです。
最後に
「癖」というと悪いイメージがありますよね。しかし、「繰り返して身に付いた習慣」という意味があります。良いことを繰り返して身に付けることができれば、それはいい癖ですよね。
癖を味方につけて、ランニングのパフォーマンスをアップさせていきましょう。
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ラングリット | 静岡
自信回復ランニングプランナー
古畑 健太