疲れた時って風邪をひきやすいですよね。疲れると免疫力が下がるからなのですが。では、なぜ免疫力が下がるのかわかりますか?
それは、体内のグルタミンが不足するからです。
グルタミンとは、タンパク質を構成している20種類ものアミノ酸の中の一種です。そのグルタミンは免疫細胞のエネルギー源であるため、グルタミンが不足すると免疫力が下がり風邪をひきやすくなります。
今回は、ディフェンス的な役割を持つグルタミンの効果についてお伝えしようと思います。
カラダを守るグルタミン
カラダにストレスがかかると筋肉を分解しエネルギーを作りだします。そのエネルギーを作る際にグルタミンが使われます。ランニングでかかる負荷はカラダにとってはストレスです。その為、グルタミンが大量に使われます。また、損傷した筋肉を修復する際にもグルタミンは使われます。
筋肉の修復はプロテインではないの?と思われるかもしれませんが、グルタミンは筋肉の合成力を高めるという役割を持っているのです。その為、プロテインと併用することで筋肉を修復する効果をより高めることができます。摂取するタイミングとしては、運動後が最適です。
疲れると風邪をひきやすくなる原理がわかってきたかと思います。では、どのような食品に含まれているのでしょう。大豆、小麦粉、肉、魚、卵に含まれています。しかし、水や熱に非常に弱く、お酢などの酸性とも相性がよくありません。調理に向いていないため、摂取することが難しくなります。
そこで、グルタミンパウダーなどのサプリメントにて補ってみましょう。サプリメントに頼りすぎてしまうのはよくないので、食事とのバランスが大事です。あくまでも補助的な位置づけで摂取するようにしてください。
免疫力を高め、筋肉の修復効果も高めてくれるグルタミンですが、運動エネルギーを生成するために必要な糖質であるグリコーゲンの蓄積も補助しています。筋肉だけでなく、糖質の蓄積という面でも回復力を高める役割を持っているのです。
最後に
体脂肪率が低くなると風邪を引きやすくなると言われていますが、ランニングを続けて体脂肪が落ちてきたという方は、コツコツと続けて走力がアップしたという証拠です。それだけで自信が持てますよね。でも、風邪ばかり引いてしまっては元も子もありません。免疫力を高めて常に元気な状態が維持できればより自信が持てるようになります。風邪を引きやすくなったなという方はグルタミンを摂取してみてはいかがでしょうか?
仕事でのプレッシャーや残業・徹夜・休日出勤などの精神的なストレスでも、グルタミンは消費されます。ランニングをしている最中は頭をリセットすることができ、仕事のことを忘れることができます。速いペースや長い時間を走ると疲労により、グルタミンが大量に消費されてしまいますので、そんな時は、カラダに負荷がかからないゆっくりペースで走って、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか?