ランニング前の水分補給に最適な飲み物とは？

ランニングする前に喉の乾きを感じ、ひとくち飲んでから走りに行くということありますよね。

 

そんな時あなたは、どのような飲み物を飲んでいますか？

 

アクエリアスやポカリスエットなどのスポーツドリンクを飲まれているという方はランニングパフォーマンスを下げている可能性があります。それは、スポーツドリンクに入っているあるものがランニングパフォーマンスを下げてしまうのですが、なんだと思いますか？

 

それは、「砂糖」です。

糖は運動するために必要なエネルギー源なのですが、砂糖を摂取すると血糖値が急激に上がります。その急上昇を抑えるためにインスリンが分泌されるのですが、それにより一時的に血糖値が正常値よりも低くなってしまいます。これを「インスリンショック」と言います。低血糖になると、冷や汗や手足の震え、頭痛、重症の場合は意識障害を起こします。インスリンショックは一時的なものなのでしばらくすれば血糖値は回復しますが、その状態で走り始めるとカラダが重く、いつものように走れないという状況に陥ります。

 

このようにランニング前に砂糖が入っている飲み物で水分補給をすると、ランニングのパフォーマンスを高めるために行っている水分補給が逆効果になってしまうのです。

 

ランニング前の水分補給に最適な飲み物

それでは、ランニング前の水分補給は何で行えばよいのでしょうか。それは「麦茶」です。麦茶には砂糖は入っていませんのでインスリンショックになることはありません。

 

砂糖が入っていないのであれば緑茶やコーヒーでもよいのではと思われるかもしれませんが、これらには利尿作用のあるカフェインが入っているので水分補給という観点でみてもノンカフェインの麦茶が最適です。

 

更に麦茶には、カラダを冷やす効果、血液をサラサラにする効果があります。ランニングにより上昇した体温を下げ、血液循環をよくすることで酸素供給や疲労物質の排出をスムースに行うことができるようになります。

 

スポーツドリンクは飲まないほうがいいの？

 

インスリンショックが起きるのはランニング前の場合に限ります。インスリンは交感神経が優位になっているランニング中は分泌されにくいので、ランニング中にスポーツドリンクを飲んでも血糖値は下がりません。逆にランニング中は糖を補うためにもスポーツドリンクを摂取する必要があります。

 

マラソン大会に参加したことがある方であれば、エイドを使用することがあると思います。エイドには、塩飴、チョコレート、あんぱんなど砂糖がたくさん含まれるものが用意されていますが、インスリンショックになることはないのでしっかりエネルギー補給をしてください。しかし、食べ過ぎは内臓に負担をかけるので別の要因でランニングパフォーマンスを低下させることになりますので注意が必要です。

 

まとめ

しばらく走ると楽になるけれど走り始めが苦しい方、調子がいい日と悪い日があるという方は、ランニング前の水分補給を見直してみてください。スポーツドリンク以外でも成分表を確認して砂糖が多く含まれるものを飲んでいる場合は、インスリンショックを起こしている可能性があります。

 

そのような方は、ランニング前の水分補給を麦茶に変えてみてください。ランニングパフォーマンスが変わるはずです。

 

夏真っただ中ですので、しっかりとした水分補給をして、脱水症状に気をつけてランニングを楽しみましょう。