日本人はとても真面目な方が多く「努力は報われる」「諦めなければ必ず結果が出る」「誰よりも努力をしたから」と頑張ることの美談がやや強すぎる傾向にあります。このような気持ちはとても大切なことです。しかし、その気持ちの持って行き方を間違えると「ダイエットに成功する」という結果に繋がらないのです。頑張ってダイエットしようとしているその気持ちを結果に結びつけるランニングの仕方についてお伝えしようと思います。

 

ランニングでダイエットを際、週2回60分のランニングと、週4回30分のランニングの場合はどちらの方が効果が出ると思いますか?

 

それは、「週4回30分のランニング」です。ダイエットに必要なことは「脂肪を燃焼させること」です。そのためには、強度が高いランニングよりも強度が弱いランニングを長い時間行う方が効果があります。強度が強いと無酸素運動になってしまうからです。無酸素運動を行うと乳酸が出ます。この乳酸もエネルギー源となるため、脂肪燃焼効果が減ってしまうのです。60分のランニングの方が「頑張った感」があります。しかし、それがダイエットの弊害になる可能性があります。

 

30分のランニングが効果的な理由としては2つあります。1つ目は、体脂肪の分解は20分から早まるということです。有酸素運動のエネルギー代謝で使われる脂肪は、まずは血中にある脂肪を使い、減少してくると体脂肪を分解して血中に放出されます。体脂肪の分解は20分以下でも行われるため、20分以上必ずやらなければいけないというわけではありませんが、20分から早まると言われています。

 

2つ目は、強度が高くなることにより、無酸素運動になってしまうということです。長い時間走ると疲れてきますよね。そうすると、例えば1km6分ペースでずっと走り続けていたとしても、走り始めた時と走り終わった時とでは、力の出し方が違っているはずです。だから、長い時間を走って頑張ったのに痩せないという状態に陥ってしまうのです。

 

一週間に同じ120分を走るのであれば、長い距離や時間ではなく短い時間で頻度を増やすほうが、有酸素運動の時間が長くなり、機会も増えるのでダイエットには効果的というわけです。

 

まとめ

 

ランニングダイエットで必要なことは、ランニング中は頑張らなくていいということです。頑張るのは「続けること。始めたころは大変でも頑張れますが、大変なことは続かないので、30分くらいのほど良い感で行うことが続けるためのポイントです。

 

そしてもう一つやってしまいがちなことは、「頑張って走って走力が付けば痛みが取れるはず」と痛みをこらえて頑張ってしまうことです。1ヶ月に何百キロも走るような方の場合は使いすぎが原因かもしれませんが、ゆっくりペースでの痛みの原因は「走り方」にあります。当スクールは、ダイエットに適したトレーニングの仕方だけでなく走り方も基礎から指導させていただきます。足の痛みも我慢して頑張っている方はご相談ください。その頑張りを正しい方向に向けて結果に繋げるサポートを致します。