ランニングで速く走るためにやるべきこと

 

速く走れるようになりたい!!これはほとんどの方が思っていることだと思います。

 

初めは健康のために、シェイプアップのためにと始めたランニング。速く走ることなんて考えていなかったはずなのに、走れるようになってきたし10kmの大会に出場してみようかな?そして、10kmの大会で完走できたから今度は60分切りを目指してみようかな?

 

このような感じで速さを求めるようになっていきます。これは決して悪い事ではないと思います。ランニングを続けるためのモチベーションに繋がるからです。しかし、この思いだけで続けていくとオーバーワークによりケガをしたり、タイムの更新幅が少なくなったりと限界を感じ始めてしまいます。

 

限界を感じずに速く走るためにはどのような意識で日々のランニングに取り組めばいいと思いますか?

 

それは、「キレイにかっこよく走る」ことを意識することです。ランニングはタイム、ペース、月間走行距離などの数値で評価をされてしまいがちです。当然、それらの数値は大事ですし、その数値を見て去年より速くなった!!となればモチベーションも上がりますし、達成感もあります。そしてそれが自信に繋がります。

 

しかし、それらはあくまでも結果です。「キレイにかっこよく走る」ことを意識することで、効率のよいフォームで走る事ができるようになり、足への負担が減ります。疲労が溜まりにくくなり、ケガもしにくくなるので、練習が継続できるようになり質の高いものに変わっていきます。だから、速く走れるようになるのです。

 

 

 

評価基準を「速さ」から「キレイさ」に変える

 

走る事に対する評価が「速さ」になってしまう理由は学生時代の影響が大きいと考えています。50m走、持久走大会、運動会のかけっこやリレーメンバーの選出など。どれも「速さ」が基準になります。そして、自分とではなく他人との比較になります。

 

 

走る事に苦手意識がある方は、走るのが遅いからと諦めてしまっていたのではないでしょうか?もし、学生時代に「速さ」ではなく、「キレイさ」という基準があり、それで評価されたとしたら取り組み方が変わり、走る事に苦手意識を持ってしまったりする方が減るのではないかと思っています。

 

 

「キレイに走る」と走るために必要な筋力がつくので結果として速く走れるようになります。キレイでなくても速く走れている人もいるかもしれません。しかし、それは他人と比べて速いだけであり、キレイに走れていればもっと速く走れるようになります。

 

 

タイム、ペース、月間走行距離を意識しすぎてしまっているなと感じている方は、評価基準を「速さ」から「キレイさ」に変えてみましょう。

 

 

 

「キレイにかっこよく走る」の評価基準

 

キレイさの基準は以下の通りです。一度自分の走り方をチェックしてみましょう。

 

 

1.姿勢

着地時に、頭、肩、腰、ひざ、くるぶしのラインが1直線になっていることが理想です。

 

猫背になるとひざが曲がります。ひざが曲がると腰が落ちてきます。そうすると、地面からの反発力をひざや腰で吸収してしまいます。反発力が得られないので、その分の推進力をひざの曲げ伸ばしにより太ももの前の筋肉を使ってジャンプすることで補います。そのため、太ももの前の筋肉が疲れてきます。

 

 

2.着地の仕方

つま先から地面に接地して、かかとに重心が乗る形での着地が理想です。

 

なわとびをしたときの足の着き方です。なわとびをしたときにかかとから着地する方は少ないのではないかと思います。衝撃が強すぎて着地できません。かかとから着地をしているということは、腰より前に足を着いていてブレーキをかけていることになります。足を前後に開いていくと腰が落ちます。前後に開いた足を元に戻していき、腰の下の位置に足があると腰の位置は高くなります。腰の位置が高くなると姿勢が良くなります。腰の位置が低いのか高いのかは着地の仕方でわかります。

 

走っている最中に自分の姿勢がどうなっているかを確認することは難しいと思います。着地の仕方がわかるとある程度、今の自分の姿勢がどうなっているかがわかるようになります。足裏センサーを発達させて、自分の今の姿勢が把握できるようにしていくとよいでしょう。

 

 

3.ピッチ数

1分間の歩数のことをピッチ数と言います。このピッチ数は180以上必要です。180未満の場合、接地時間が長くなってしまいます。接地時間が長いということは、足への負担が大きくなります。180以上でもストライドが広がってくると足への負担は大きくなるのですが、それはスピードが出てきた場合の話しなので、まずはこのピッチ数という項目だけで考えてみましょう。もし、180に全然達しないという場合は、1直線の姿勢が取れていないことが原因です。まずは、姿勢を正すところから実施してみましょう。

 

 

4.呼吸

ゼーゼーハーハーしすぎていないこと、呼吸の速さが遅いことがキレイにかっこよく走る評価基準です。ランニングは有酸素運動です。ゼーゼーハーハーしすぎているということは有酸素運動より無酸素運動の領域の方が多くなっています。そのため、ランニングパフォーマンスが上がりにくくなります。呼吸が速いと呼吸が浅くなります。ランニングに必要な酸素が取り込まれていない状況になります。これもランニングパフォーマンスの向上を妨げる理由の一つとなります。

 

 

5.シューズのすり減り方

シューズはどこも減らないことが理想です。

 

腰の下に足を着くということは、シューズでスタンプをしている状態です。スタンプを押すときは、上から押したら横にスライドさせたりしませんよね。スライドさせたらインクが伸びてしまいキレイにスタンプできないので、上から押したら、まっすぐ上に戻すはずです。この動きがしっかりできればシューズはすり減りません。

 

とはいえ、ゼロにすることは難しいです。しかし、絶対にここはすり減らさないようにしたい箇所があります。それは、「かかと」です。ここは走り方がしっかりとしていれば絶対に減ることはありません。

 

 

まとめ

 

「キレイにかっこよく走る」の評価基準の自己評価はいかがでしたか?まだここができていないなと思われる箇所があったらそこを改善することを行ってみてください。とくに、これから暑くなる夏場のシーズンは、タイムが出にくく、長い距離も走れません。だからこそチャンスです。「速さ」という基準が通用しないシーズンだからです。この時期に「キレイさ」という評価基準を自分の中に作り、その基準を満たす走り方をしていきましょう。その結果、涼しくなってきたオフシーズンには、「速さ」もついてくるはずです。

 

 

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