「ランニング 老化」「ランニング 体に良くない」と検索すると肯定する情報と否定する情報が出てきます。それは、物事の一面だけしか見ずに伝える風潮があるからです。ランニングで老化するのか?ランニングは体に良くないのか?それは、ランニングに取り組む姿勢で変わるものだと思います。
今回は、2つの項目からランニングと老化についてお伝えします。
老化を予防する2つのポイント
1.酸化
老化をすすめる要素として考えられるのが「酸化」です。カラダがサビるイメージです。鉄がサビるのと同じように、カラダがサビると肌荒れ、アトピー、動脈硬化、脳梗塞、癌などの症状が現れます。その酸化を促進させるものと言えば活性酸素です。この活性酸素はランニングなどの運動を行うと増えます。
ランニングを行わなくても通常の呼吸で取り込まれる酸素のうち2%~3%は活性酸素になるのですが、ランニングを行うとその割合が5%~8%に上昇します。さらに、呼吸の量が増え、上昇している時間も長いわけなので、カラダが活性酸素にさらされる時間が多くなりカラダがサビる原因となります。
ランニングで老化するという情報はこのような考え方によるものと思われます。
車や自転車に使われている鉄も雨風にさらされてサビてしまうことありますよね。しかし、しっかりとメンテナンスをしている人の車や自転車はどうでしょう?サビなど付いておらずピカピカではありませんか?
それと同じで、しっかりメンテナンスをすれば酸化を防ぐことができます。ランニングで酸化するから老化するという考えは、「ランニングをする」という物事の一面しか見ていない人の考え方です。
活性酸素には、体外から侵入してきたウィルスや細菌を攻撃することで免疫力を高める効果があります。ランニングで活性酸素を増やすことで免疫力を高め、増えすぎた活性酸素を除去するまでを考えれば、ランニングで老化するという考え方にはならないはずです。
そんな活性酸素ですが抗酸化物質を摂ることで除去することができます。ブロッコリー、オレンジジュース、コーヒー、ココア、ナッツなどに抗酸化作用があります。詳細記事をまとめましたので、ぜひ確認してみてください。
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2.ケガ
ランニングはケガが多いスポーツで90%近い方がケガをしています。他のスポーツに比べるとかなり多いのです。ケガが老化に繋がるのかと思われるかもしれませんが、その理由は二つあります。
まず、走れなくはないけれど痛みがあるという場合、どうしても調子が良かった時のペースで走ろうと頑張って走ってしまいます。調子が悪いのに調子が良かった時のペースで走っているということは、カラダへの負担は大きなものになります。ということは、活性酸素はより多く出ることになります。活性酸素を取り除くことは必要で、それを取り除けば老化を防ぐことができます。しかし、多く出すぎてしまえば取り除ききれなくなります。
もう一つの理由は、走れないほどの痛みがあり、走ったり走れなかったりを繰り返してしまう場合、カラダへの負担がかかりこれも活性酸素の増加に繋がります。ランニングを継続していくと、カラダはそのストレスに耐えるカラダをつくり上げていきます。心肺機能が高まり、毛細血管が発達することで、酸素を効率よく取り込み全身に送り込む能力が高まり、ある程度のペースでも長い時間走り続けられるようになります。効率のよい酸素供給は活性酸素の増加を防ぎます。しかし、全く走らない時期があるとそのカラダづくりができません。
このような方は、日常生活でも支障が出てくる可能性があります。足が痛いから階段ではなくエレベータを使うようになったり、すぐに疲れてしまい猫背になってしまったり。呼吸が浅くなり代謝が落ち老化に繋がります。
ケガは直接的に老化には繋がらないかもしれませんが、間接的にじわじわと効いてきます。しかし、ランニングによるケガは他のスポーツと異なり、故障、すなわちオーバーワークによるものです。人とぶつかったりするケガではないので、自分で防ぐことが可能なのです。
そんなに長い距離走っていないし、速いペースで走ってもいないという方でも、カラダが負担に耐えられなくなったのであればそれはオーバーワークなのです。そして、その原因は走り方にあります。
正しい走り方で走ることにより、足への負担が減ります。その結果、今のペースでのランニングがとても楽になります。ここでいう楽というのは余裕度が生まれるということです。老化の原因はストレスです。そのストレスは余裕がないと生まれます。正しい走り方で余裕を持って走ることはケガの予防にも繋がりストレスの軽減にもなります。
走り方についての詳細記事をまとめましたので、ぜひ確認してみてください。
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最後に
ランニングで老化するかどうかについては、あなたのランニングへの取り組む姿勢で変わります。ただがむしゃらに走るだけでは老化を進めてしまうことでしょう。正しい走り方を身に付け、走り終わった後にしっかりとケアをする。そういうところまでを含めたことをランニングと位置付けることが必要になります。
でも、走り方は独自で進めていくこと難しいですよね。試してみたけれどあっているのかわからないという方は、ランニングフォーム診断をオススメします。直接お会いしてというのが難しいからはオンラインでの実施も受け付けております。
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ラングリット | 静岡
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古畑 健太